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生きると叫ぶ。 小南葡萄 電子書籍/PDF
説明
大学に行かず、街のあちこちで奇行を繰り返す先輩・山本燈子(やまもととうこ)。
彼女の奇行は突飛で、駅の自販機の上に立って叫んだり、マンションの屋上に侵入したり、滑り台を占拠したり——そして、決まってこう叫ぶ。
「僕は!生きるんだあああ!」
そんな彼女を大学に連れ戻すという、とんでもない役目を押し付けられた後輩の琴葉(ことは)は、毎日振り回されっぱなし。
自由奔放で子供のように無邪気な燈子先輩と過ごすうちに、琴葉は次第に彼女の「叫び」に隠されたものに気づいていく。
——燈子先輩は、何から逃げ、何に抗っているのか。
夏の空の下、風の吹くまま、奇行の果てに辿り着く彼女の答えとは。
そして琴葉自身の「生きる」とは。
風のように奔放で、時に切なく、時に愛おしい青春ロードノベル。